オールジャパン工芸連携(21世紀鷹峯フォーラム)事業とは?

オールジャパン工芸連携(21世紀鷹峯フォーラム)事業とは?

「100年後に残る工藝のために」、この言葉を合い言葉に、「ものづくりを高めていく社会」が実現し続き発展することを願い、中立的な立場から、文化と産業、暮らし、観光をはじめ、伝統と現代、あらゆるジャンルと工芸を結び繋げ、さまざまなきっかけを築いていく事業です。
連携規模を拡げるため、2015年京都、2016年東京、2017年石川・金沢を舞台に、「21世紀鷹峯フォーラム」を実施しています(3年計画でスタート、4年目は現在未定。2017.6.15時点)。21世紀鷹峯フォーラムでは、それぞれの地域の美術館・博物館、教育機関、各種つくり手団体に呼びかけ連携をいただき、また各自治体の協力を得て、地域連携の中核となる「100年後の工芸のために普及啓発実行委員会」を組織しています。
当社団はその実行委員会機関の一員として、さらに開催後の恒久的な関係者連携のための「オールジャパン工芸連携京都/東京/金沢実行委員会」の事務局を務めています。

オールジャパン工芸連携事業の趣旨・目的

日本の工芸は長らく暮らしを支えるすべての「道具」として、また特別な「観賞」品として維持・発展し今日に至っています。地域の素材・文化・歴史と密接な関わりを持ち、その地域の象徴としても再評価がはじまっています。匠の技術や素材は海外からも熱い視線が向けられ、世界的に活躍する工芸職人、作家も増えつつあります。昨今の状況は重点的に国際発信する千載一遇のチャンスでもあると言えます。
しかし、一方では工芸と現代生活様式との乖離は否めず、また製作に必要な素材や道具など入手も困難といった影響もあり、やむなく廃業となるつくり手・事業者はあとを絶ちません。
伝統、伝承の為の環境整備と同時に、工芸のよき使い手や受け取り手・使い手を増やすことを急がなければよい「ものづくり」は活性化しません。同時にこれらは、文化財保護、産業振興双方の協力も必要です。
国内外に工芸の魅力を伝えるためには、まず、日本国内での情報システム構築や、わかりやすく伝えるための方法の整備も必要です。CoJは、横断的に中立的な立場でそれぞれをつなぎ、社会全体が参画する解決策の構築を目標に活動する一般社団法人です。
CoJが標榜する「オールジャパン工芸連携」とは、工芸を定義し輪郭を形づくることでも、一つになる必要を訴えるものでもなく、持っているものや走っている方向も違っていてよいという複数形の集まりです。関係者が連携して問題を突破するのに必要な取り組み内容を、自ら選び参加いただける活動であることも目的にしています。
「21世紀鷹峯フォーラム」の開催を機軸に拡がる、従来の枠組みを超えた連携だからこそできる事業。CoJ創立より3年、これらは実績として工芸の世界に形成されつつあります。過去2回開催した工芸の「つくり手」「つかい手」「繋ぎ手」が全国から集う「円卓会議」は、工芸をめぐる各種の課題を実際に解決する手立てについて話し合ってきました。関係者の連携により構築できる課題解決モデルが、この活動でさまざまに立ち上がりました。委員、アドバイザー、そしてCoJ会員とともに各種推進グループを運営していきます。

連携への参加について

各事業別募集内容:
1 工芸コレクトリップ(コレクト+トリップ)事業

国内外のコレクターorバイヤー対応を石川県下の各所で行うための準備を行います。
(工芸によるインバウンド拡大およびそのためのネットワーク構築のための一手として)

・石川県内で工房見学や特別なビジネス取引に対応いただける個人作家・美術商、工房など
・その決済や輸送、貿易実務、翻訳などご協力いただける個人・法人・団体・機関
・この期間、新たな工芸の取引を求める全国の法人(美術商・ディーラー・バイヤーなど)
・本事業の開催にあたり、国際発信にご協力くださる機関

2 欲しいものを公募するつくるフォーラム事業・・・「求め手」=公募発注者募集

・求め手となってくださる有名企業、美術館博物館、寺社仏閣など。
つくり手にとって、誇れる仕事のオファーを下さる求め手を募集しています。
・公募情報を発信・共有にご協力くださる団体、機関。

3 「工芸と観光」全国ネットワーク構築に向け、ご協力いただける団体、機関

・本年度さまざま計画している研究会やイベントを、ご一緒に推進下さる、各地でクリエイティブツーリズムやオープンファクトリーなどを実施されている団体

4 その他連携事業「絶滅危惧の素材と道具・イエローリスト2017集約」「工芸英訳ガイドラインハンドブック編纂」などにご協力いただける研究者・実務者

その他:

・広報にご協力いただける全国の機関
公式ポスター・公式ガイドブック・公式マップの設置にご協力いただける施設

[注記]
※実行委員会協力費について
公式ガイドブックの編纂、公式ウェブページの編纂にあたり、連携機関には別途協力費を申し受けています。
販売催事でご参加のかたには参加に辺り必須条件となります。(CoJ法人会員・年会費5万円を除く)
今回、国際誘客力upのためにもテキスト英字表記を推進しています。そこでの英訳委託をご希望のかたは200ワード5,900円(税抜き)で別途費用がかかりますことご承知おきください。(バラバラな英訳表記を一本化する機会とするため、工芸英訳ガイドラインハンドブック編纂研究会の成果を反映予定です)

連携参加についてのご不明点、ご質問等は、CoJ事務局までお問い合わせください。
オールジャパン工芸連携京都/東京/金沢実行委員会
一般社団法人ザ・クリエイション・オブ・ジャパン内事務局
Fax:03-3573-3315
Mail:info@takagamine.jp
担当:岩関・藤本