オールジャパン工芸連携

「珠洲・薪窯応援メーリングリスト」に登録しませんか?

薪窯によるものづくりの復興と、これからの流通を支援

便利な電気窯、ガス窯が一般的となった現代にあって、「薪の火にゆだねてこそ」の貴重なものづくりが、珠洲の地に残されています。

  • 焼き締め陶器……平安から室町の日本を代表するやきもの、珠洲焼。薪を燃料にして焼き、仕上げの炭化焼成が肝というやきものです。
  • 製炭……着火性や火力という炭としての機能に加え、放射線状の均一な切れ目の美しさも求められる、制作難易度の高い「菊炭」。茶道で主に使われています。美しさは、里山の育林・整備とセットでこそのものづくりです。

2022年6月(震度6弱)、2023年5月(震度6強)、そして2024年1月(震度 6 強)という三度の地震、さらには9月の豪雨という度重なる災害により継続の危機に瀕している、珠洲の薪窯による貴重なものづくりを応援するプロジェクトを立ち上げました。

○復興支援活動の対象となる窯は以下の3ヶ所です。

  1. 珠洲焼 珠洲焼復興に大きく貢献した能村耕氏の薪窯を受け継いだ、中島大河さんの薪窯
  2. 珠洲焼 たけのり陶房・清水武徳さんの薪窯
  3. 製炭 (株)ノトハハソ 大野製炭工場

○活動の柱となるのは、以下の2点です。

①それぞれの薪窯の運営者に対する復興作業の資金的支援

②それぞれの窯が復興してゆく様子を記したメールレポートを『薪窯のものづくりの流通を育てたい』、『情報発信で応援したい』というプロのつなぎ手と使い手に届ける。折りに触れオンライン報告会などを開催し、薪窯のものづくりを応援できる環境を育て、中長期的にサポートする

①では、企業メセナ協議会(The Okura Tokyo Cultural Fund)からの助成により、個々では叶わない作業の人件費・委託費等を支援します。

②では、それぞれの窯の運営者から合計5回ほどいただくメールでの報告を「珠洲・薪窯応援メーリングリスト」にて配信します。折に触れ、オンラインでの報告会も開催予定です。

つきましては、②の活動の基盤となります「珠洲・薪窯応援メーリングリスト」の配信ご希望者を募集します。

要件:復興後に薪窯のものづくりの流通を応援できる・応援する意志のあるかた

対象者のイメージ:工芸の世界のプロのつなぎ手、使い手

         (ギャラリスト、美術商、流通関係者、工芸プロデューサー、茶道家など)

※ライター、編集者も希望により受付:復興レポートは、限定された対象者向けであるため、記事化のためには運営者に改めて取材をお申し込みください。

この活動をきっかけに、薪窯でのものづくりを社会にブランディングするプランを話し合い、方法論を模索していきたいと考えています。

仮イメージ『珠洲の焼けもの』

人為的に操作して表情をつくるのではなく、炎にゆだねるからこそ「焼けもの」(珠洲焼作家・篠原敬さんの言葉から)と称し、ガス窯や電気窯の作品の価値を損ねずに、珠洲のつくり手たちの、珠洲の風土と今後も向き合っていく矜持と気概、コストや手間度外視のものづくり文化をブランディングしていく一助とする。

薪窯の復興の様子をつぶさに感じ取りながら、珠洲の風土に根付いたものづくりとそのブランディングを中長期的に考えること、支えることに賛同いただけましたら、ぜひご登録ください。

登録フォーム:薪窯応援メーリングリスト登録フォーム