つくるフォーラム

「携帯用ミントケース=現代の印籠・振出・薬入れ」

京博ブランド

「京博ブランド」として世界を魅了できる、日本工芸の粋を募集します。
第一回募集は「携帯用ミントケース=現代の印籠・振出・薬入れ」

光悦の時代にミントタブレットが流行っていたなら、どんなミントケースを作り出しただろう。遊び溢れる作品を大募集。

①用途/使用シーン

和装に合わせたミントケースであること。着物の帯の内側にはさんで携帯することができる大きさとカタチを考えてください。はさむと帯の圧力でゴロゴロして痛いことのないように、厚さ12mm程度までで狭い隙間に薄くフィットし、邪魔にならない形状が期待されます。和装を基本としつつさらに洋装にも持てるデザインであるとなお良く、スーツの内ポケットに入れて持ち歩くシーンも想定しています。
・女性向けと男性向けのどちらも募集。男女共用でもよい。
簡便に中身を取り出すことができる仕組みを持つこと。
・根付を付けたい人があとからつけられるよう、紐を通せる「紐掛かり」のあるもの。

②期待する応募作

工芸の全ジャンルにわたり意欲的な提案を求めます。漆、木工、竹工、金工、陶磁器、染織、皮細工も勿論、ガラス製のプランにも期待します。
国内外を魅了できるものを期待します。後頁掲載「京博ブランドに求められるものとは」には、求められる技術の水準を示しています。
・着物と一緒に身につけて出かけ、取り出して友達に見せたくなる、手元に置いて眺めたくなる、コレクティブルなミントケースです。

③審査を受ける際の注意

本募集の第一次審査を通過したあと、第二次審査に進んだ人は、
A)年間制作数が多くできるもの
B)作れる数が少なく技巧を凝らしたもの
の二つの案を記した書類を改めて作成し、提出していただきます。

今回公募によって製作したアイテムは、京都国立博物館文化財保護基金アイテムとなり、その売上の一部は、京都国立博物館文化財保護基金への寄附金となります。

応募条件

京都国立博物館のシンボルアイテムとしてふさわしいものを提案する意欲があること。個人、工房、メーカー等、規模も問いません。しかし下記の条件を満たす提案をいただく必要があります。

①採用作品は、京都国立博物館文化財保護基金グッズとなるため、未発表のもの(既出でも販売されていない)に限られます。採用された採用作品は1年間契約により当方を通じての販売に限られます。販売場所は、京都国立博物館ミュージアムショップ、および、国内著名百貨店が年間を通じて展開を予定しています。

②第二次審査において、プランをお示し頂く際、工芸において曖昧な「倣」や「意匠作成者」「着想に当たり利用した図版」を明示いただくこと、および「各プロセスの制作者」を記載いただき応募いただく必要があります。内容は勿論非公開とします。審査プロセスをシンプルにする目的です。

京都国立博物館文化財保護基金について

公募説明会において、より具体的なイメージをお知らせします。公募説明会に参加される場合は、当日は休館日ですので、事前の参加申し込みを必ずお願いいたします。

2012年4月、京都国立博物館では「京都国立博物館」文化財保護基金を設立しました。
今回「京博ブランド」募集に際しましては、その設立趣旨を体現するものづくりを希望しています。

古来より伝わってきた文化財はわが国の宝であるとともに、京都文化、ひいては我が国の文化そのものであり、また、我々の心のふるさとでもあります。 しかし、厳しい財政状況の中、この貴重な文化財を将来にわたって守り伝えるための保護活動〈収集、保存、修理等〉に必要な資金が不足しています。 こうしたことから、京都国立博物館では「京都国立博物館文化財保護基金」を創設し、この趣旨に賛同いただける方々からの寄附金で必要な資金をまかなうことにいたしました。

このたび採用される作品が、文化財保護に寄与する役割を果たします。
現代のつくり手、その良質なものづくりを求める方々、そして文化財を護ることに参加する意識が、重なり響きあうことを期待しています。

京博ブランドに求められるものとは

―京都国立博物館所蔵の名品 一部紹介―

*こちらの事業への応募受付は終了しています。