工芸英訳ガイドライン

【工芸英訳ガイドライン】「心構え・基礎編」が完成しました!

文化を英語で伝える、すべての方へ

伝統文化に関わる日本の英語には、大きな問題があること、ご存知ですか?
工芸分野に関わる言葉の英訳の品質を改善すべきだ、という指摘を多くいただき、CoJでは2017年より、「工芸英訳ガイドライン」整備事業を始めました。せっかく英訳しても、しっかり伝わらなければ、無駄になり意味がありません。
さらに、こちらが伝えたいことを理解していただいたり、感動していただけるように、みんなで考えてみませんか?

今、日本の工芸文化に注目が集まり、世界からお客さまがいらしています。
言葉がもっと伝われば、海外に流通していく力はぐんと増すのではないでしょうか。

工芸分野の方には特に、そして文化を発信する側の方には、ぜひご一読いただきたい「心構え・基礎編」です。2017年版「工芸を伝える際に気をつけたいポイントーやきもの、漆、石川県の工芸品を中心に」(21世紀鷹峯フォーラム関連事業の一つ)以降、ようやくまとまりました。

この事業を開始して以来、ありがたいことに、「なんとかしたいと思っていた」と、
応援してくださる研究者や翻訳者と多く出会うことができました。
2017年時点よりも、ルールやマナーについての知見が増しています。
言葉は生き物です。英語自体も場面はもちろん年々変わってきていますから、
日本語に通じ英語を母語とする専門家でも意見が割れる部分もあります。
そうした悩ましい部分は、前回2017年度版でみなさまに好評いただいた、
「いろんな考え」を俯瞰で見ることができ、スタイルを選べる記載方法を踏襲しています。
ぜひ、ご自分で納得する考え方を選んでみてください。

少しずつ、この事業の重要さに注目してくださり、サポートくださる方も出てきました。
この5年間での成果が詰まっています。

英訳を外注するとき、原稿をただ丸投げしていませんか?
アルファベットになっていれば、英訳できたと思っていませんか?
「伝える」と「伝わる」は違います。

「伝わる」英訳とは何なのか?、疑問を持たれたその時に、
ひとまずご一読いただけますと、効果がすぐに出せるように構成しました。
多くの方のサポートを得て、ダウンロード無料です!
ぜひ、多くの方にお知らせして差し上げてください。

※印刷した冊子版はなく、ダウンロード版のみの公開です。ある程度の希望がまとまり次第、印刷した冊子版は有料で制作予定です。

PDFダウンロードは、こちらをクリック ❢

工芸英訳ガイドライン_心構え基礎編_P1-26工芸英訳ガイドライン_心構え基礎編_P27-44※2023年6月30日【工芸英訳ガイドライン】「心構え・基礎編」pdf版 修正版更新

 

 

目次

第1章 海外から見た日本の工芸英訳

1 ロンドンで100人にきいてきました
「この訳語、伝わっていますか?」
2 ロンドンで100人にきいてきました
「訪日観光客の目線で産地を訪ねてみたら」
3 ロンドンで有識者にききました
「国宝の茶碗にふさわしい訳語はどれか」
4「伝わっていない」と認識しよう
参考資料:講演「日本の工芸と翻訳における課題」

第2章 工芸用語・英訳の基礎
1 産地の工芸品名の訳し方
2 typeとstyle の考え方
3 日本語と海外でその意味が異なって使われている言葉
参考資料:シンポジウム「工芸英訳のための共通ルールづくりに向けて」

第3章 表記のイロハ
1  英文の表記の基本
2 日本にしかない独自の工芸の素材や技名はどう訳す?
参考資料:英語テキストの中の日本語(ローマ字表記)の扱い方
3 SWET(Society of Writers, Editors, and Translators)に学ぶ
使用するフォントとハイフンについての「6つのルール」
4 SWET(Society of Writers, Editors, and Translators)に学ぶ
「すべて大文字」で表記の問題

第4章 和英翻訳の心構えと参考にしたいサイト────


本ガイドラインの特徴
・日本の工芸を紹介していく際に必要な、基本的な言葉(工芸品名など)を集めました。
・大文字の使い方、スペースやハイフンの使い分けなど、基本の表記ルールを整理しています。
・参考になるサイト、英訳の発注に際しての心構えをまとめています。

本ガイドラインのベースとなったシンポジウム
・「Japanese Crafts and the Challenge of Translation 工芸英訳ガイドライン」
・「Crafting Shared Understanding: Japanese-to- English Translation Guidelines for Craft 工芸英訳のための共通ルールづくりに向けて」
(いずれも2019年 於:ロンドン)

本ガイドラインの参考・引用資料
・「Japan Style Sheet, 3rd Edition」
(日本在住で英語を母語とするプロのライター、編集者、翻訳者が情報交換などの活動を行う団体SWET(Society of Writers, Editors, and Translators)によるスタイルマニュアル)
・「地域観光資源の英語解説文作成のためのライティング・スタイルマニュアル」
(観光庁 2022年度版)

本ガイドラインの対象者
・工芸に関わる人
─ 美術館・博物館や伝統産業工芸館などの文化施設、工芸分野の販売・ビジネス、観光に携わる人、工芸のつくり手
・日本の工芸品の英語化に携わる人
─ 多言語化担当者、翻訳者、通訳・ガイドなど ※英語能力のある人
・日本の工芸に興味・関心のある英語圏の日本語話者
・日本語と英文を併記する、カタログ、ガイドブック、チラシ、Web サイトのデザイン・レイアウトを実際に行う 人。その内容をチェックする担当者、編集者


ハンディなA5版の冊子をご希望の場合は、一冊2000円(税込)+送料でお譲りしております。
現在お譲りしているA5版は以下の3冊です。
①「工芸英訳ガイドライン 工芸を伝える際に、気をつけたいポイント〜やきもの、漆、石川県の工芸品を中心に」(2017年)
②「かなざわ工芸英訳ガイドライン 加賀象嵌編」(2021年)
③「工芸英訳ガイドライン 心構え・基礎編」(2023年)
購入ご希望の方は、冊子名・お名前・送付先・メールアドレス・お電話を明記のうえ、
CoJ事務局宛メールにて、お申込みください。
——————————-
お申込み先  CoJ事務局E-mail
✉ info@thecreationofjapan.or.jp
——————————-
お振り込み依頼書を作成してご送付いたします。振込確認後に郵送にてお届けいたします。

 

「工芸英訳ガイドライン 工芸を伝える際に、気をつけたいポイント〜やきもの、漆、石川県の工芸品を中心に」(2017年)

 

⇩ 画像をクリックすると冊子のページをご覧いただけます ⇩

※工芸全般の英訳に関わるポイント集 カラー53頁

 

一般社団法人ザ・クリエイション・オブ・ジャパン 公式サイト
第一弾工芸英訳ガイドラインが完成しました!

 

「かなざわ工芸英訳ガイドライン 加賀象嵌編」(2021年)

 

⇩ 画像をクリックすると冊子のページをご覧いただけます ⇩

※分野別対訳表 カラー64頁

一般社団法人金沢クラフトビジネス創造機構 公式サイト


プレスリリース

日本の工芸を海外に向けて、わかりやすく発信するための 3種の「工芸英訳ガイドライン」印刷版を2023年7月末リリース